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旭建材では一般の方に向けての資材や住宅設備の販売、
また住宅についてのご相談を承っております。

弊社社員がプラン作成してみました Vol.3 画像

弊社社員がプラン作成してみました Vol.3

今回は前回に引き続き、弊社社員Aさんにプラン作成を体験してもらった第三弾となります。

まずは前回を振り返ってAさんが考えたプラン図を見てみましょう。

【Aさんのプラン図】

上記プラン作成の作業にあたり、高断熱・高気密住宅を念頭に作業を進めますが、それらの理由にはいくつかの重要なポイントがあります。

その中で今回は2025年に施行される省エネ法(エネルギーの使用の合理化及び非化石エネルギーへの転換等に関する法律)改正の省エネ基準適合義務化に触れていきたいと思います。

 

新築は新しい省エネ基準、
私たちの暮らしがどう変わる?

2025年の省エネ基準適合義務化の背景には、地球温暖化対策としての緊急性が挙げられます。

日本は、2030年度に2013年度比で温室効果ガスを46%削減し、2050年にはカーボンニュートラルを達成する目標を掲げています。
その中で建築物のエネルギー消費量は、日本の温室効果ガス排出量の約1/3を占めており、建築物のエネルギー消費性能の向上が急務となっています。
省エネ基準の適合義務化はこの分野でのエネルギー消費効率の改善を目指すものとして制定・改正されるものとなります。
具体的には20254月から、新築されるすべての建築物に対して国が定める省エネ基準の適合が義務化されます。

これには、住宅だけでなく、非住宅建築物も含まれ、300㎡未満の小規模建築物にも適用されます。
従来は、中規模・大規模の非住宅建築物に限定されていた適合義務が、すべての新築建築物に拡大されることになります。
これにより、省エネ基準に適合しない場合、確認済証が発行されず、着工ができなくなります。

ここでは詳しく触れませんが、増改築を行った場合も増改築部分が省エネ基準に適合しなければなりません。
今までの国の基準では、断熱等性能等級4という性能が「長期優良住宅」といわれる建物の断熱基準で高断熱住宅といわれてきましたが
これからは断熱等性能等級4は省エネ基準の適合義務化の最低ラインになり、2030年には等級4の上の断熱等性能等級5が義務化予定のようです。

上記をふまえ、このページではこれから見直される国の基準の、最上位にあたる断熱等性能等級6や断熱等性能等級7にするにはどうしたらいいのか
断熱材メーカーやサッシメーカー等、各分野のエキスパートに相談しながらプランしていきたいと思います。

次に、住宅の断熱性能を高い基準に設定するメリットとデメリットを挙げておきたいと思います。

 

高断熱・高気密住宅にするメリット

  1. エネルギー効率の向上
    高断熱・高気密住宅は、外気の影響を受けにくく、室内の温度を一定に保ちやすいです。これにより、冷暖房の使用量が減り、エネルギー消費を抑えることができます。結果として、光熱費の削減にもつながります。
  2. 快適な住環境
    断熱性能が高いと、冬は暖かく、夏は涼しい快適な室内環境を維持できます。また、高気密住宅は隙間風が少なく、外部の騒音も遮断しやすいため、静かな住環境を提供します。
  3. 健康への配慮
    高断熱・高気密住宅は、室内の温度差による結露が発生しにくいため、カビやダニの発生を抑えることができます。これにより、アレルギーや呼吸器系の健康リスクを低減する効果があります。また、各部屋の室温を一定に保つことによってヒートショックのリスクを低減することができます。
  4. 環境への配慮
    省エネ性能が高い住宅は、CO2排出量の削減にも寄与します。持続可能な社会を目指す上で、環境負荷の少ない住宅が求められています。
  5. 補助金や優遇制度
    高断熱・高気密住宅は、国や自治体からの補助金や税制優遇を受けられることが多いです。例えば、ZEH(ゼロ・エネルギー・ハウス)認定を受けることで、さまざまな支援を受けることができます。

 

高断熱・高気密住宅にするデメリット

  1. 建築費用がかかる
    高断熱住宅を建てるには、特殊な施工技術や高性能な資材が必要となり、初期費用が高くなりがちです。
  2. 空気の滞留
    気密性が高いため、適切な換気を行わないと空気がこもりやすく、ハウスダストやシックハウス症候群のリスクが高まります。
  3. 結露のリスク
    高断熱住宅に慣れていない施工業者の場合、部分的に内部結露が発生する可能性があり、特に施工方法によっては注意が必要です。
  4. 乾燥しやすい
    室内の空気が乾燥しやすく、加湿器などの対策が必要になることがあります。

【高断熱・高気密住宅のメリット・デメリット一覧】

 

高断熱・高気密住宅の特徴を把握し、
自身のライフスタイルに合った選択を

高断熱住宅を検討する際は、これらのメリットとデメリットをよく考慮し、自分のライフスタイルに合った選択をすることが大切ですが、
お施主様の住み方や日々のメンテナンスをご理解いただくことによって、リスクを低減させることができると思います。

また、単なる高断熱住宅ではなく品質や快適性が長く保たれる住まいを実現するためには、専門分野に精通した各関係者との連携が重要ですが、何より大切なのは皆さまの日々の「住まい方」になります。

せっかく高断熱・高気密の住宅を建てられ、品質や快適性を維持するための機能が住宅に備わっていたとしても、日々の生活の中でその機能をきちんと活用・維持していかなければせっかくの高性能住宅もすぐダメになってしまいます。

皆さまがプラン作りを通して、ご自宅に採用になった各設備についての使い方や日々のメンテナンスの仕方の理解を深めていただくことも、我々がプラン作りのお手伝いをさせていただく趣旨の一つになります。

 

私たちは断熱材や換気システム、建材に精通した専門企業と直接連携できるのが大きな強みです。
こうしたプロの知見を集約したプランづくりをサポートできる点は、私たちメーカーと一緒に住宅計画を進める大きなメリットです。
ご自身によるプラン作成を通して、これから建てる夢のマイホームが末永く性能維持できるようお手伝いできれば幸いです。

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